こんにちは、リバティエンジニア[?]のFUNAです。 現役エンジニアとしてアプリケーション開発やWeb制作、SEOやブログ運営をしています。
今回はC#で列挙型(enum)についてお話します。
目次
C#の「enum」とは?(列挙型)
「enum」とは列挙型を使用するために使われます。
列挙型を簡単に説明すると「名前の付いた定数の集まり」です。列挙型で定義される定数を「列挙子リスト」と呼ぶこともあります。
デフォルトの何もしていない状態では、0(ゼロ)から順番に整数の値が付けられます。
enumに使える整数値の型
もちろん値を自分で指定することもできます。
その際に使える整数値の型には「byte、sbyte、short、ushort、int、uint、long、ulong」が使用可能です。最初の値を0(ゼロ)以外で定義することもできるので結構便利だったりします。
「enum」の基本構文
基本の構文は下記のとおりです。
enum オブジェクト名
{
列挙子1,
列挙子2,
列挙子3
};
この列挙子には、日本語を指定することもできるので頭の片隅で覚えておくと便利かもしれません。
※ 列挙子には「空白(スペース)」を使うことはできません。
C#の「enum」の使い方
では実際に「enum」を使って見ましょう。
今回はすぐに使えるサンプルコードを紹介していきますので、まずはコピペでもいいので動かしてどうゆう動きをするのかを確認してみてください。
enum Days {
Mon,
Tue,
Wed,
Thu,
Fri,
Sat,
Sun
}
列挙子(Mon,Tue,Wed,Thu,Fri,Sat,Sun)は型を指定していないのでデフォルトの型「int型」になっています。
データ型を指定してenumを定義する
では次に上記を別の型で指定する場合も見ていきましょう。
また、初期化子を使って以下のように定数の値を変更することもできます。
enum Days : byte{
Mon = 1,
Tue,
Wed,
Thu,
Fri,
Sat = 11,
Sun
}
このように「オブジェクト名 : データ型」とすることで、型を指定できます。
初期化子を変更した場合、変更した値から順番に定数の値が付けられます。上記のサンプルコードでは「Mon== 1, Tue==2, Wed==3, Thu==4, Fri==4, Sat==11, Sun==12」が入っています。
条件分岐「switch-case」でのenum活用方法
enumはswitch-case文一緒によく使われます。
caseの値にenumの列挙子を指定することと、条件の振り分けがわかりやすくなり、コードの可読性が上がります。
では早速サンプルコードで確認してみましょう。
using System;
namespace Sample {
// enumの定義
enum Days {
Mon,
Tue,
Wed,
Thu,
Fri,
Sat,
Sun
}
class Sample
{
static void Main ()
{
Days day = Days.Wed;
switch(day)
{
case Days.Mon:
case Days.Tue:
case Days.Wed:
case Days.Thu:
case Days.Fri:
Console.WriteLine ("平日"); break;
case Days.Sat:
case Days.Sun:
Console.WriteLine ("休日"); break;
default:
Console.WriteLine ("error!!");
break;
}
Console.ReadKey ();
}
}
}
実行結果:
平日
このように、かなり見やすくなりますね。
【おまけ】enumの値と名前をforeachで一覧取得する方法
「GetValues」というメソッドをつかってenumの値と名前を取得する方法をご紹介します。
using System;
namespace Sample {
// enumの定義
enum KyouProEnum {
kyoukara = 0,
watasiha = 1, purogurama = 2
}
class Sample {
static void Main ()
{
foreach (KyouProEnum Value in Enum.GetValues (typeof (KyouProEnum)))
{
string name = Enum.GetName (typeof (KyouProEnum), Value);
Console.WriteLine ("{0}:{1}", name, (int) Value);
}
Console.ReadKey ();
}
}
}
実行結果 :
kyoukara:0
watasiha:1
purogurama:2
このように「列挙子」と「値」がすべて取得できます。
まとめ
今回はC#における「enum」(列挙型)についてお話しました。
条件分岐などで活用するとコードがスッキリきれいに見え、かつコード管理しやすいものとなり大変便利なものです。
別に使わなくても書き方はあるのでいいや。ってなりがちですがせっかく便利なものがあるのでどんどん使って、一流のプログラマになりましょう!
よければ他にもC#の記事があるので見ていってくださいね。
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